将棋について
[編集] ゲームの進行ごとの戦略 一局の対局はおおよそ100手前後(先手・後手それぞれの着手を1手と数える)で勝負がつくが、対局全体を大きく以下の3つに分けることができる。ただし、何手目までが序盤であるかなど、明確な線を引くことは通常はできない。 序盤 - 初手から駒組みが完成するまでのおおよその間。 中盤 - 駒組みが完成し、両軍の駒のぶつかり合いが始まってから、劣勢の側または両者の玉の囲いが崩れ始めるまでのおおよその間。 終盤 - 劣勢の側または両者の玉の囲いが崩れ始めてから、終局までの間。 [編集] 序盤戦 序盤戦はまず戦型を選択するところから始まる。 初手は角道を開ける▲7六歩か飛車先の歩を突く▲2六歩のどちらかが多く、ほとんどの対局はこのどちらかで開始される。しかし、先手ゴキゲン中飛車や藤井システムの登場などにより新しい指し方の研究も進んでいて、▲7六歩や▲2六歩以外の初手についても(まだまだ数は少ないが)いろいろと試みられている。 戦法は、飛車を初期位置から動かさずに攻める居飛車戦法と、左へ動かして展開する振り飛車戦法の2通りに大別され、それぞれに定跡が研究されている。その知識と研究に加えて、相手の動きを見ながら先々の有利を見すえる大局観が重要となる。 基本的には金や銀を使って玉の守りを固め(囲い)ながら、駒を繰り出して敵を攻める体勢を作ることになる。囲いを簡略化してすぐに攻めに入ることを急戦といい、じっくりと守りを固めてから戦いに入ることを持久戦という。双方が囲い合い、駒のぶつかり合いが始まると中盤戦に突入する。 [編集] 中盤戦 中盤戦は、駒を取り合い、敵陣に切り込んで相手の囲いを崩しに行く戦いになる。駒の損得と働きが重要になる。 銀、桂、歩などを繰り出しながら相手の駒を攻めて駒得を狙い、敵陣に攻め入って竜、馬やと金などを作って相手玉の囲いを脅かすこと、またそのような相手の攻めを防ぐ(受ける)攻防が主となる。攻めと受けのどちらに主眼を置くかによって個人の棋風が現れる部分である。一方または両方の囲いが崩れ出すと、終盤戦に突入する。 [編集] 終盤戦 終盤戦では、相手の玉を詰ましに行く(寄せる)戦いになる。駒得よりも玉を寄せるスピードが重要となり、正確な読みの力が重要となる。 囲いを崩しながら相手玉に迫り、詰めろをかけ続け、最終的には詰将棋のように王手の連続で詰みまで持っていくことになる。お互いに玉に迫りあっている場合、相手への詰めろを1手外すと逆に自玉にかけ返されてしまうので、1手の緩手で勝敗がひっくり返ってしまうこともある重要な局面である。 一方的に攻められている場合は玉が詰まされないよう逃げ道を確保する。入玉を目指し早めに逃げることもある。 [編集] 駒の価値 詳細は大駒・小駒を参照 玉将、王将は最高の価値を持つ。 駒の価値は次のような順になる。 王将、玉将 飛車 角行 金将 銀将 桂馬 香車 歩兵 飛車と角行を大駒といい、それ以外を小駒という。ただで相手の駒を手に入れたり、価値の低い駒を捨てるかわりに価値の高い駒を手に入れたりすることを駒得(こまどく)といい、一般的には有利になる。その反対は駒損(こまぞん)という。 角と銀+桂など、大駒1枚と小駒2枚を交換することを二枚替えといい、一般的には小駒2枚を得た側が有利とされる。なお、ここで述べている「小駒」は基本的に歩兵を含まない。例えば、飛車を手に入れたかわりに金と銀を渡した場合、飛車自体は最も強い駒であるが金銀の2枚を失った方が不利になる場合が多い。 これらの駒の価値は序盤から中盤で特に意識される。中盤から終盤にかけては状況に応じて必要な駒が変化し、またそれぞれの駒の働きが重視されるため、単に駒の損得のみで優劣を判断することはできない。最終盤では寄せる速度が勝負を分けるため、攻防に必要な駒があれば損得はほとんど形勢に影響しない。 [編集] 攻め駒と守り駒 攻めは主に飛角銀桂、守りは金2枚銀1枚と言われている。
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